Power Queryとはエクセルに組み込まれている機能の1つです。別のエクセルファイル、CSV、テキスト(.txt)などの外部のデータをエクセルに取り込むことができます。この外部のデータをソースと呼びます。エクセルで直接開く場合と比較してどのような特徴やメリットがあるか説明します。
Power Queryの特徴として次が挙げられます。
・編集するための機能ではない。
特定の列、行の値を変更することはできません。更新などの編集作業はソースの段階で行っておく必要があります。
・ソースの場所、列数、ヘッダー名の変更に弱い
ソースの列数の増減、ヘッダー名の変更に伴って取り込み時の処理に修正が発生することがあります。またソースの保存場所やファイル名を変更した場合は再度パスを指定しなおす必要があります。変更自体は可能です。
以上を踏まえた上でPower Pivotを使用するメリットは次の通りです。
・ソースから取り込む際に必要な加工をすることができる。
特に表形式でないデータを表形式に修正するための加工メニューが重宝します。
ヘッダー行が複数ある、不要な余白行がある、セルの結合によって欠けているセルがある、など分析への使用に適さない形式でも使用できる形式に修正することができます。
・その際、ソースに手を加える必要がない。
ソース自体を加工するがないので、ソースが更新された場合は上書きするだけで済みます。
・加工の工程が記録されるのでソースが更新されてもワンタッチで再現することができる
手で加工しないのでミスが軽減できます。またソースの行数が増えた場合、増えた行に対しても処理を行ってくれるため処理漏れがありません。
・VLOOKUPを使用しなくても表を結合することができる。
VLOOKUPは便利ですがテーブルが多い場合は作業の手数が増えて面倒です。Power Queryでは結合が簡単にでき、結合処理も加工手順として記録されます。
以上から、Power Queryを経由して取り込むと良いのは、列数が固定された表、データ更新が多い表、結合が必要な複数の表、となります。